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僕らの世界を作りかえる哲学の授業 (青春新書インテリジェンス)

, 土屋 陽介

によって 土屋 陽介
4.6 5つ星のうち 8 人の読者
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内容紹介 【哲学者・永井均先生、推薦!!】 “世の中で政治家とか批評家とかが時に口する「哲学」がまがい物であることはもちろんだが、では本物は?と考えると意外に難しい。現在いわゆる哲学研究者たちが学会で発表したりしているのが本物かといえばそれもまた別の意味で怪しい。 では、この本に書かれているようなことは? 皆さま、ご一読を。"(2019年7月2日のTwitterより)* * *【内容】◆ただの会話ともディスカッションとも違う、「哲学対話」とは◆みんなで一緒に、ゆっくり・じっくり思考を楽しむ場◆なぜ学校で、子どもたちに哲学を学ばせるのか◆AI時代のまっとうな思考力と対話力を磨く◆そもそも哲学対話って、どのあたりが「哲学」なの◆哲学対話がもたらす、圧倒的な「自由」の体験◆初心者でも、すぐできる! 哲学対話の5ステップ …etc<.br> * * *「“正義"っていったいなんだろう」「“自由"ってどういうこと」「友達と恋人の“好き"は同じ」「本当の“幸せ"とは」――日常生活で、誰もがこうした素朴な疑問にぶつかります。そんなとき、一人で黙々と考え込むよりも、みんなで集まって考えてみると、意外な“答え"が見えてくることがあります。対戦プレイでなく、「協力プレイ」で、哲学的なテーマについて考えを深めていく。そんな「対話型の哲学」が世界各国で注目され、日本でもこの約10年ほどの間に、急速に広まっています。じつはフランスやアメリカでは、幼稚園に通う3歳児でも、この対話型の哲学を実践しているのです。* * *フランスには幼稚園児を対象にした哲学の授業がある! ――そう聞くと、「エリート幼稚園で、すごく頭のよい子どもたちが積極的に議論を戦わせる」様子を思い浮かべるかもしれません。しかし実際は、そのイメージとは正反対です。本書では、世界各国でおこなわれている対話型の哲学(「子どもの哲学」や「哲学対話」と呼ばれる)の授業を導入にして、 いろんな「哲学対話」の手法や場を紹介します。 内容(「BOOK」データベースより) フランスには幼稚園児を対象にした哲学の授業がある!―そう聞くと、「エリート幼稚園で、すごく頭のよい子どもたちが積極的に議論を戦わせる」様子を思い浮かべるかもしれません。しかし実際は、そのイメージとは正反対です。本書では、いま急速に注目を集める新しい種類の哲学の授業を紹介します。 著者について 1976年生まれ。2000年、信州大学人文学部卒業。 07年、千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程単位取得退学。 博士(教育学)。 2017年から開智日本橋学園中学・高等学校にて 学校独自の教科「哲学対話」の専門教員(教諭)として勤務。 開智国際大学教育学部非常勤講師(「哲学」「倫理学」などを担当)。 子どもの哲学(Philosophy for Children)の実践家。 研究上の専門は、子どもの哲学、教育哲学、現代哲学。 NPO法人「こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ」理事。 共著に『子どもの哲学 考えることをはじめた君へ』(毎日新聞出版)、 『こころのナゾとき』シリーズ(成美堂出版)、 共訳書に『探求の共同体 考えるための教室』(マシュー・リップマン著、玉川大学出版部)など。 本書は世界各地でおこなわれている「子どもの哲学」「哲学対話」の授業に注目しながら、 ビジネスパーソンも実践可能な哲学対話の具体的手法をまとめた一冊。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 土屋/陽介 1976年生まれ。博士(教育学)。2017年から開智日本橋学園中学・高等学校にて学校独自の教科「哲学対話」の専門教員(教諭)として勤務。開智国際大学教育学部非常勤講師(「哲学」「倫理学」などを担当)。子どもの哲学(Philosophy for Children)の実践家。研究上の専門は、子どもの哲学、教育哲学、現代哲学。NPO法人「こども哲学・おとな哲学アーダコーダ」理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
以下は、僕らの世界を作りかえる哲学の授業 (青春新書インテリジェンス)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
道徳の教科化に強烈な違和感をおぼえ、その是非について識者の意見をいくつかの書籍にあたっております。本書では、問題発見型の哲学的対話プロセスで課題解決を経験しよう、という主旨ですね。本の余白に書き込んだコメントを書き出してみます。合意点を見つける、という正解に近い場所へのアプローチによる着地点を重ねてゆくわけですね。24頁から40頁にわたり、中学1~3年の授業で哲学する子どもたちの様子が描かれていますが、そんな”大人な”議論が実際に繰り広げられたのか、尾ひれつき過ぎ?と思いつつ、でもホントだったらすごいですね。主体的な「探究型の学び」への取り組みという方向性は、苫野一徳氏の近著「ほんとうの道徳」と同じですね。問題意識の掘り起しから始まる課題付与型も従来の授業運営とは異なり、賛成です。幸せ(を自分流に取り込む)方法です。もっと言うなら、それは幸せへのプロセスそのものだと思います。いっそのこと「道徳」という授業は「哲学・テツガク」という名前の授業に変えてしまったらどうでしょう。問題をスピーディーに解決するスキルより、時間をかけて問題を問い直す姿勢が大切なんですね。同感です。イケイケゴーゴーの経済成長期をとうに過ぎた今、求められる姿勢なのだと思います。だから、他人の意見を聞いて考え、問い直すことが自分を成長させるうえで大切な態度です。仏教でいうところの他力ってとこでしょうか。51頁の哲学対話の心得5カ条は、重要な視点だと思います。特に、「わからないと言おう」、「意見よりも質問を大事にしよう」、というルールはソクラテス的で腑に落ちます。知ったつもりで知らないまま過ごすより、知らないことを知る方がいいですもんね。そこで哲学対話の手法は「知」へのレバレッジになるのだと思います。しかも、それで相互に助け合えるなら素晴らしいことです。哲学の心得で、自由な「聴く・考える・知る・発言する」の機会が与えられれば、安心して自由に思考し発言できるようになる、、、これは、いじめ対策、ひきこもり解消に効果がありそうです。誰かのせいにするのではなく、間接的に他人の力を借りて自律的な態度が成熟するなら、それは同時に、他人を攻撃することの無益を知ることになるはずです。意見を主張しあうことよりお互いの意見に対して質問しあうことのほうが重要、とのくだりは、国会のセンセー方に聞いてほしいフレーズですね。質問はときとして問い詰めになり、非難・攻撃する暴力的行為になる、と。特に国会におけるクイズ番組のような帰謬法まるだしの失言あさりは、子どもの口げんか以下でです。こんな議論に何億円の運営費をかけてんの?!だからこそ哲学的対話に意義があるのですね。「わからない」と非難し合うのではなく、「わからないことを知りたい」という姿勢があってこそ、弁証法的、建設的な議論が可能となり、合意包摂、よりよい別のプロポーザルにたどりつく、、、多かれ少なかれ、私たちは学校や職場で経験済みです。How come? とBecause … は学問の基本です。わからないことへの答えに、すこしでも近づく感動が希薄な昨今、63頁で説明されるリップマンのP4C(子ども哲学。詳細は本書参照)という考え方は、もしかしたらさまざまな教科に応用可能な予感がします。素直に謙虚に探究することは全教科共通のモチベーションですよね。繰り返しとなりますが、2015年に教科化された道徳は、いっそのこと「哲学」という名の授業ワクにしたらどうでしょう。既存の倫理や社会という教科に包含されるとしても、無知の知を発動して、ある意味生徒たちのルサンチマン発散の機会にする効果が期待できると思います。体育や部活でムシャクシャを発散するのと同じです。汗をかかなくてもそれができるカタルシスってとこでしょうか。思考の間口が広がり、教科横断的な効果も期待できます。学校という居場所が違った対象になるかもしれません。家庭、社会、ときに塾、そして学校、と、居場所はまちまちです。それぞれに違った快適さ(ときに不快さ)を味わえることは、生活の共生に資する居場所の共存バランスに貢献できそうです。哲学対話による批判的思考で問い直しをする感性が育成されるなら、企業活動の活性化にもつながるはずです。日常的な見えないムダに気づくなら、まさに生産性の向上に直結します。見えないムダを排することで「やるべき事」を峻別することは、生産性向上の重要な視点だからです。仕事の本質を知ることが結果的に効率化につながり、ひいては企業風土の体質を覚醒させ、業績に貢献することと思います。哲学対話は学校のなかに脱学校的な「アジール(学校的な秩序を相対化し、自分らしくいられる退避場所)」を作り出す、という説明は説得的です。自分らしく「呼吸ができる場」は、多様性という観点からも必要ですよね。税金により運営されるかぎり、学校を学校らしくない場としてしまうことなく、学校は学校として公平・公正・効率的な教育の場として盤石化しつつ、S極とN極を逆ネジ状態にし得る機会も作っておく、ってとこでしょうか。「哲学を教育の場へ」との根本姿勢は、苫野一徳氏の「ほんとうの道徳」での主張と同根ですが、苫野氏のいう「学校をゴチャ混ぜに変えよう(構造改革による多様な状況の演出で哲学対話を実現する環境を創出しよう)との主張に対し、本書の土屋陽介氏には、「学校は学校」というストレートさ前提の「哲学による対話形式を」と、違った主張が読み取れます。学校だけに限らず企業や私たちの生活にも、より現実的で発展的な効果が期待され、★5つ、といたしました。

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