モーツァルト―音楽における天才の役割 (中公新書)
本, H.C.ロビンズ ランドン
によって H.C.ロビンズ ランドン
3.6 5つ星のうち 3 人の読者
ファイルサイズ : 27.08 MB
内容(「BOOK」データベースより) 歿後200年を経た今、モーツァルトの功績を無視する者はいないが、世の天才の常として、その評価は、生存中から死後まで一定したものではなかった。しかし、価値観の変化に伴う毀誉褒貶はさて置き、彼は、音楽史の上にどれほどの貢献を行なったのか、また行なわなかったのか。本書は、政治状況、流通事情、人的関係、作曲のプロセスなどの多角的資料を整理して、モーツァルト像のエッセンスを新たに抽出しようとするものである。
ファイル名 : モーツァルト-音楽における天才の役割-中公新書.pdf
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H. C. Robbins Landonの『Mozart Almanc』(1991年)の翻訳。ランドンはハイドン研究の大家。であるが、モーツァルトについても多数の著作があるという。本書は、モーツァルトの人生を俯瞰しつつ、各時期における彼の音楽を分析したもの。切れ味鋭い評論であり、見落とすことの出来ない一冊と思う。ただ、各章はかなり短く、いささか物足りない印象が残るのも事実。音楽の分析も直感的で、そのまま受け入れていいのかどうか。それでも説得力はある。モーツァルトをべたぼめしているのもどうか。心酔しているのは分かるが、ここまで「天才」を連発されると、ちょっと。良い本であるのは間違いないのだが・・。
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