考古学の挑戦――地中に問いかける歴史学 (岩波ジュニア新書)
本, 阿部 芳郎
によって 阿部 芳郎
3.6 5つ星のうち 1 人の読者
ファイルサイズ : 23.84 MB
内容紹介 縄文人は何を食べていた? 土器のキズは何を語る? 貝輪はどうやって作った? モノの用途や技術を解明して、文字のない時代に歴史の光を当てる考古学。この本では、さまざまな分野と協力して新しい事実を明らかにしている今の考古学のすがたを紹介。歴史を知る面白さと、分野を越えた研究の魅力をわかりやすく伝えます。 内容(「BOOK」データベースより) 縄文人は何を食べていた?石器のキズは何を語る?貝の腕輪はどうやって作った?モノの用途や技術を解明して、文字のない時代に歴史の光を当てる考古学は、さまざまな分野と協力して新しい事実を明らかにしようとしています。6人の研究者たちが“現在と未来を結ぶ人間学”としての魅力をつたえる本。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 阿部/芳郎 1959年千葉県生まれ。明治大学文学部卒業、同大学院博士課程修了。史学博士。専門は、日本考古学。現在、明治大学文学部教授。遺跡の発掘や、実験考古学の手法なども取り入れて、縄文時代を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ファイル名 : 考古学の挑戦-地中に問いかける歴史学-岩波ジュニア新書.pdf
以下は、考古学の挑戦――地中に問いかける歴史学 (岩波ジュニア新書)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
ジュニアには広い未来があり、これをどう開拓するかとても大事です。中学生、高校生は脳の働きが一番良いときで、それだけに分野によっては社会人より優れた知識、能力を持っています。ですから、この本はレベルを手加減していません。年代測定にあたっての放射性同位元素の話、質量分析器、ガスクロマトグラフィー、食物、植物学などに言及していますので、単元ごとに筆者が変わり学際的です。これらの分析手法を複合的に組み合わせて、どのような地域で、どのような年代に、どのような物が食べられていたか等を説明しています。漆の話も興味がわきます、漆の乾燥は除湿でなはく、ウルシオールという成分をラッカーゼという酵素で酸化させて硬化させるので、湿度の高い、空気の動かない室で行う必要があるのです。漆を英語でジャパニーズと言いますが、生漆が中国、台湾、ベトナムなどから近世は輸入されていたようです。ジュニア新書は将来を切り開く若者向けに書いてありますから良質なものが多いと感じます。
0コメント